同人誌“銀河”へようこそ!

この同人誌 “銀河”は、西あまり、岡本晶の二人が立ち上げたサイトです。
どちらもシルバー世代ですが、まだまだ輝きを失いたくない、そして同世代の方々も皆さんそうあって欲しいという思いから、このようなタイトルをつけました。往年の文学少女の時代から今に至るまで、様々な紆余曲折はありましたが、根底の部分では、どこかで『書くこと』への想いを抱き続けていた二人です。作風も文体も違いますが、それだけにお互いに良い刺激を与え、また受けることが出来る仲間だと確信しております。

なお二人の作品は、それぞれ下の、
「西 あまりの部屋」
「岡本 晶の部屋」
から入っていただいて、お読み下さいませ。

2013年12月29日日曜日

お知らせ (9)

西あまりの「サヘートマヘート・舎衛の女」は完結しました。啓子は新しい一歩を踏み出すのでしょうか。遠い飛鳥の世に天竺からやって来た女は、最後はこの極東の地で果てたのか、それとも念願だった玄奘三蔵に会うことが出来たのか。何かしら、まだまだ読者としては想像をかき立てられる最終章です。

岡本晶の「湖昏れるとき」は、まだ道半ばにも達しておりません。主人公の十市皇女は大友皇子の子を身ごもり、母として、女としての喜びを抱きます。ただ、それとはうらはらに彼女の周囲に立ちこめる暗雲は、だんだんとその濃さを増しつつ広がって行くのです。

2013年11月18日月曜日

お知らせ (8)

西あまりの「サヘートマヘート」と、岡本晶の第2作「湖(うみ)昏(く)れるとき」は偶然にも同時代を背景にしており、この両作品ともに「額田王(ぬかたのおおきみ)」が登場しました。そしてまた偶然にも、両作品とも額田王は主人公ではありませんが、重要な役割を担っているようです。
「サヘートマヘート」における額田は御言持ちという公的な役目を持って出現しましたが、「湖昏れるとき」における額田は、主人公十市皇女の母親としての、私的な役割の部分が描かれています。
このあたりの対照的な描写などもお楽しみいただけたらと存じます。

2013年11月2日土曜日

お知らせ (7)

西あまりの『サヘート・マヘート、舎衛の女』は、ついに日本にたどり着いたマーヤが、最終目的である玄奘三蔵への思いを馳せつつ、大和国での暮らしを続けています。いつの日か、彼女は玄奘に再び巡り会えるのでしょうか。続きが待たれます。

岡本晶の『秋怨記』は全56回にて終了いたしました。引き続いて古代を舞台にした『湖(うみ)昏(く)れるとき』を連載中です。これは万葉集の歌人として有名な額田王と大海人皇子(後の天武天皇)との間に生まれた十市皇女を主人公にした作品で、“壬申の乱”という日本古代史上最大の内乱に翻弄されつつも、最後は自分の心の規(のり)を貫いて命を終えた女性の物語です。

2013年10月20日日曜日

お知らせ (6)

西あまりの“サヘート・マヘート~舎衛の女”では、ついにマーヤは大和国へ到着しました。自ら望んでのことではなく、船の漂着によるものですが、時は斉明天皇の世。そこでマーヤは誰と出会い、どのような道をたどるのでしょうか。

また岡本晶の“秋怨記”はすでに終盤に近づきつつあります。自らの不条理な愛の精算をするため、死を選ぶ雪野。四郎と永景はこの後どんな思いで生涯を送ることになるのか。最終章では、思いがけない人物がキーパーソンとして、再び姿を現します。

2013年9月29日日曜日

お知らせ (5)

西あまりの「舎衛の女」、大人になったマーヤは、どこへ向かおうとしているのか?いよいよ古代の
日本が舞台として登場するのでしょうか。

岡本晶の「秋怨記」は中盤を過ぎ、登場人物たちは否応なく応仁の乱に巻き込まれて行きます。

2013年8月11日日曜日

お知らせ (4)

西あまりの「舎衛の女」は8回目を迎えました。諸仏典の漢訳者として、仏教史に燦然たる足跡を残した鳩摩羅什。その弟子の子孫だという男が待つ高僧とは?
また岡本晶の「秋怨記」はすでに22回を数え、いよいよ“魔性の男”永景がその本性を表し始めます。

2013年7月24日水曜日

お知らせ(3)

西あまりの『舎衛の女』は7回目を数え、啓子はマーヤとして、老婆と共に太古の昔仏教の聖地として栄えた跡地にたたずみます。

また岡本晶の『秋怨記』では3人目の主人公高倉永景が登場し、雪野の苦悩に満ちた恋が始まります。

2013年7月17日水曜日

お知らせ (2)

いよいよ、西あまりの「舎衛の女」も6回目にさしかかり、サヘート・マートという言葉が登場しました。果たしてその老婆は啓子をどこへ連れて行こうとするのか。 また岡本晶の「秋怨記」は第二章に入って、主人公の四郎は運命の女、雪野と出会います。

2013年7月4日木曜日

お知らせ (1)

西あまりは、ただ今「サヘート・マート、舎衛の女」を連載中です。現代と古代を結ぶ、不思議な感覚の小説です。これから、啓子とそしてタイトルの「舎衛の女」とがどう関わって行くのか、楽しみです。
また岡本晶も「秋怨記」第三回をアップいたしました。室町時代、応仁の乱前後を舞台にした三人の男女の織りなす恋物語ですが、これから段々と盛り上がっていくところです。
なお、岡本は別に「さくらの国・オペラの国」と題するエッセイも連載中ですので、よろしければ右のリンク欄からお入り下さいませ。

2013年7月2日火曜日

西あまりと岡本晶について

二人とも、奈良大学の歴史学科を卒業しました。
書き手としての活動は、西の方は光文社文庫主催、阿刀田高編集の『怖い話』で優秀賞を受賞後文庫本として出版、また森鴎外を記念した「北九州文学」に応募し、最終審査まで残った経歴があります。
岡本の方は2004年に、大伴家持の生涯を描いた小説『常世の樹』で、宇治市紫式部市民文化賞を受賞し、また2011年には『天平夢がたり』という作品を出版いたしました。
どちらも、書くことにおいてそれなりの足跡を重ねて今に至っています。
二人の作風の違いも含めて、同人誌“銀河”をお楽しみいただけましたら幸いです。