同人誌“銀河”へようこそ!

この同人誌 “銀河”は、西あまり、岡本晶の二人が立ち上げたサイトです。
どちらもシルバー世代ですが、まだまだ輝きを失いたくない、そして同世代の方々も皆さんそうあって欲しいという思いから、このようなタイトルをつけました。往年の文学少女の時代から今に至るまで、様々な紆余曲折はありましたが、根底の部分では、どこかで『書くこと』への想いを抱き続けていた二人です。作風も文体も違いますが、それだけにお互いに良い刺激を与え、また受けることが出来る仲間だと確信しております。

なお二人の作品は、それぞれ下の、
「西 あまりの部屋」
「岡本 晶の部屋」
から入っていただいて、お読み下さいませ。

2013年11月18日月曜日

お知らせ (8)

西あまりの「サヘートマヘート」と、岡本晶の第2作「湖(うみ)昏(く)れるとき」は偶然にも同時代を背景にしており、この両作品ともに「額田王(ぬかたのおおきみ)」が登場しました。そしてまた偶然にも、両作品とも額田王は主人公ではありませんが、重要な役割を担っているようです。
「サヘートマヘート」における額田は御言持ちという公的な役目を持って出現しましたが、「湖昏れるとき」における額田は、主人公十市皇女の母親としての、私的な役割の部分が描かれています。
このあたりの対照的な描写などもお楽しみいただけたらと存じます。

2013年11月2日土曜日

お知らせ (7)

西あまりの『サヘート・マヘート、舎衛の女』は、ついに日本にたどり着いたマーヤが、最終目的である玄奘三蔵への思いを馳せつつ、大和国での暮らしを続けています。いつの日か、彼女は玄奘に再び巡り会えるのでしょうか。続きが待たれます。

岡本晶の『秋怨記』は全56回にて終了いたしました。引き続いて古代を舞台にした『湖(うみ)昏(く)れるとき』を連載中です。これは万葉集の歌人として有名な額田王と大海人皇子(後の天武天皇)との間に生まれた十市皇女を主人公にした作品で、“壬申の乱”という日本古代史上最大の内乱に翻弄されつつも、最後は自分の心の規(のり)を貫いて命を終えた女性の物語です。