西あまりの「サヘートマヘート」と、岡本晶の第2作「湖(うみ)昏(く)れるとき」は偶然にも同時代を背景にしており、この両作品ともに「額田王(ぬかたのおおきみ)」が登場しました。そしてまた偶然にも、両作品とも額田王は主人公ではありませんが、重要な役割を担っているようです。
「サヘートマヘート」における額田は御言持ちという公的な役目を持って出現しましたが、「湖昏れるとき」における額田は、主人公十市皇女の母親としての、私的な役割の部分が描かれています。
このあたりの対照的な描写などもお楽しみいただけたらと存じます。
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