岡本晶の短編“遠い灯”は8回をもって完結、長編“天へ漕ぐ舟”の連載が始まりました。岡本はこれまで室町時代、飛鳥時代、奈良時代、平安時代、江戸末期と様々な時代を舞台に作品を書いてきましたが、初めて鎌倉時代に挑戦します。
主人公は紀州の荘園領主の息子次郎太と、その兄嫁小里、そして貧農の倅ながら頭脳と容姿に恵まれ、そのために次郎太の迫害を受け続けることになる弥四郎の3人です。
次郎太の荒ぶる魂に対するに、どこまでも己れの心の救済を求め、ついにはそのために究極の選択をする弥四郎。
「今昔物語」巻19の第14話から着想を得た、筆者渾身の作品です。
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